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アケミンの個人ブログ

12years in slave

とても深く悲しいストーリーですが、私達に馴染みの少ない黒人問題に関する歴史が本当に素晴らしく描かれている映画でした。


私達はアフリカから奴隷となって輸送されてくる貧しい黒人がアメリカで世界で売買されたという事実はなんとなく知っていましたが、アメリカにすでに移住してそれなりの豊かな暮らしをしていた黒人が、えげつない白人に毒を盛られ、騙されて奴隷として売られる事は知られていないと思います。


また、その売られた先での扱われ方、奴隷という存在、同じ人間同士でありながら、人はどうして他人を肉体的に精神的に陥れる事が出来るのか。それは多くの歴史の中で取り上げられ、そして今も終わる事無く続く問題でもあります。


映画を見ているとあまりの悲しさに心が締め付けられてきます、そして目を覆いたくなるようなシーンもいくつかありました。けれどもそれを正面から受け止めて知るという事が今の私達にできることなのかもしれません。


そしてこの様な歴史は本当ついこの間まであったアメリカで、今オバマが大統領を務めている事の意味の大きさは計り知れないものがあるなと思いました。黒人と白人。そのミックスであるオバマ大統領。彼がここまで登り上がる事ができたのは、やはり多くの黒人が心の奥底に持つ、家族の悲しみが基盤にあるのかもしれません。


また映画のカメラワークが少し日本的で情緒的でありました。風景を音なしでみせるところなどは、何だか彼らの目線で風景を見ているようなそんな錯覚になりました。特に主人公が首吊りにされるシーンは、見ているのが辛くなるような長さのシーンとなりますが、それがまた私達の記憶に残り考えさせられる一幕でもあります。


決してハッピーエンドではないこの映画は出来ればひとりで見に行かない方が良いと思います。


数人の友人や家族と一緒に見ることで後味のすっきりとしない部分を語り合い、出来る限りの人達が見て学び、考える。そんな映画だと思いました。

 

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